がんの末期症状により、余命一年。かつて『ウォール・ストリート・ジャーナル』の投資・資産運用コラムニストとして活躍したジョナサン・クレメンツは、その人生の最後の時間を使って、自らが14年間にわたり執筆した1009本のコラムの中から、最も珠玉の62本を厳選した。それらを11のテーマに整理し、編纂されたのが、いま私たちの手元にある本書である。「62」という数字はおそらく意図されたものであり、著者がこの世を去った年齢と見事に一致している。
本書は、思わず襟を正したくなるような、厳粛な敬意を抱かせる一冊である。本格的にページをめくる前から、私はすでにその圧倒的な重みを感じていた。なぜなら、ここには著者自身の生涯にわたる哲学と深い悟りが凝縮されているに違いないからだ。そして実際に読み終えたとき、期待は決して裏切られなかった。だからこそ、私の読書チャンネルで皆さんに共有することを決めたのである。
